「ドイツ馬は日本の馬場が合う」というけど、これまでジャパンカップ勝ったのはランドただ一頭なんだよな

今週末はマイルチャンピオンシップ。モーリスが天皇賞にまわった事により、本命馬不在の混戦ムード。登録馬を見てもどれもパッとしないなぁという印象。強いて上げるならルメールが乗るイスラボニータかなぁ。先週のエリザベス女王杯で改めて外国人騎手の巧さを感じたし。
 
まぁマイルCSはそんな感じで、個人的な興味は再来週のジャパンカップに向けられています。ジャパンカップ、好きなんですよね。競馬を本格的に始めた(?)92年のジャパンカップでトウカイテイオー、ナチュラリズムの馬連を的中するというスマッシュヒットを成し遂げた影響もあるのかもしれないけど、とにかくジャパンカップは好きなレースです。
 
ジャパンカップが好きな理由を考えたのですが、
・初めて高配当を的中したG1というノスタルジー
・追込み好きなので、見応えある東京2,400mという設定
・外国馬を予想する楽しさ
あたりがあげられるかなぁと。やはり3つ目の「外国馬」がジャパンカップの醍醐味。しかし近年は外国馬がサッパリなんですよね。寂しい限り。
 
今年のジャパンカップには3頭しか外国馬が出走しないようです。昨年も走ったイラプト、ナイトフラワーの2頭、そしてナイトフラワーと同じくドイツ馬のイキートス。いかにも寂しい顔ぶれ。昔は凱旋門賞馬やBCカップ馬が出てきたんだけどなぁ…。
 
ドイツ馬が今年も2頭出てきますが、日本の競馬ファンには「ドイツ馬は日本のターフと相性が良い」という認識を持っている人が多いと思います。僕も何となくそう思ってます。日本の馬場は欧州北米に比べて堅いと言われており、ドイツのターフも比較的堅いことから「相性が良い」という風に考えられているのではないかと。とは言え、これまで35回のジャパンカップにおいてドイツ馬が勝ったのは一度しかないんですよね。ほんとに相性良いのかな?それとも相性云々よりも実力の問題なのかな。
 
ドイツ馬が唯一ジャパンカップを制したのが1995年のランド。ラムタラが勝った凱旋門賞で4着し、北米に遠征してBCターフで惨敗。その後、主戦のマイケル・ロバーツの進言によりジャパンカップ参戦を決め、そして勝利。引退レースを勝利で飾ったわけです。このレースで2着に入ったのは女傑ヒシアマゾン。1番人気ナリタブライアンは伸びずに6着でした。
 
そんなわけで今年も3頭中2頭がドイツ馬なので、海外の関係者も「ドイツと日本の馬場は似てる」と感じてるのかもしれません。それか単に英愛仏米の良血馬達が「季節外れ」の日本に行くのをためらい、格下のドイツ馬が出稼ぎにやってくるという構図なだけかもしれない…。しかしこれだけ英愛仏米の一流馬が参戦してこない現状を考えると、ジャパンカップの存在意義が問われてきますね。あの頃のようにまた盛り上がって欲しいものですが…。

 


1995年ジャパンカップでのランドの勇姿