アルゼンチン共和国杯から今年もG1馬が誕生するか?本格化したシュヴァルグランはあの馬の兄弟で馬主は「大魔神」

ジャパンカップの登録馬を眺めていたけど、ゴールドアクター、キタサンブラックの2強がやっぱり強そうな気もしてる。実力はこの2頭は互角だと思うけど、距離適性やコース適性を考えるとキタサンはベストの条件ではない気がするのでゴールドアクターの方が今回は上の評価にしようかと。
 
さらに他に良さそうな馬を探すとまず上げられるのがシュヴァルグラン。前走アルゼンチン共和国杯は(ちょっと外にヨレてたけど)見事な勝利。最後は追ってなかったし、着差以上の強さだったんじゃないかな。
 
このシュヴァルグラン、3歳春の京都新聞杯惨敗の後、休養挟んで夏の札幌で復帰してからというもの9戦して5勝、2着2回、3着1回という安定感。唯一の着外となった宝塚記念は前の馬が詰まって出られなかったというものなので、そう考えるとかなり完璧な走りを見せてる。
 
去年のゴールドアクターのようにアルゼンチン共和国杯の勝利からG1馬に駆け上がれるか。期待したいところ。
 
シュヴァルグランの母ハルーワスウィートはダートの短距離中心に5勝を上げ、1,600万下までいった馬なのでそこそこの活躍を見せていたが、やっぱり繁殖入り後の凄さは現役時代の活躍を遥かにしのぐ。
 
これまで5頭の馬がデビューしてるが、2009年に産んだヴィルシーナは3冠全てでジェンティルドンナの2着に入り、古馬になってからはヴィクトリアマイル連覇するなどの実力馬。そしてシュヴァルグランの一つ下の妹ヴィブロスは先日の秋華賞を制した。この2頭はともに父ディープインパクト。そして父ハーツクライのシュヴァルグランはここまでG2を2勝している。ハルーワスウィートの繁殖成績は歴代の名牝に負けず劣らず。素晴らしい。
 
そしてハルーワスウィートの仔全てを所有する馬主が「大魔神」佐々木主浩。ハルーワスウィートの仔以外にもG3を3勝した名スプリンターであるマジンプロスパーや、シュヴァルグランが勝った先日のアルゼンチン共和国杯で3着に入ったヴォルシェーブ、1,400m得意のオープン馬ヴェルステルキングなどなど数多くの活躍馬を所有する。決して多くない所有馬だが、軒並み活躍を見せ、これまでの収得賞金は14億6,000万を超える。かなりの馬運の持ち主。金子真人氏に匹敵するんじゃなかろうか。